初日行ってきた。
演出は、冒頭で前奏曲が鳴っているときの舞台には「ほうっ」と思ったし、
最後の幕切れのところは日本人の感性にとても合う気がした。
ま、詳細は各自で観てくれ。

テオリンいいわ。
おれ的にはワーグナー歌手では
ポラスキ、マイヤー、テオリンの3人がすきだけど、なんつうか
テオリンの場合は他の二人にくらべてトータルバランスがいいんだよな。

歌だけでなく舞台上の所作や演技がいいし、
なんといっても立ち姿がきれいだ。
立ってるだけで絵になるんだわ。

彼女は舞台上で異様な説得力がある。
舞台空間を支配するカリスマ性を持っているのだな。
「ディーバ」ってのはこんな感じなのか。

しかもテオリンは最初から最後まで集中力が途切れないんだよね。
マイヤーの場合は途中で少々たるみが出ることがあって、こっちにも
「さすがにワーグナーって長いな」と感じさせる瞬間があるんだが、
テオリンにはこういった隙がない。
だから、こっちも緊張感がとぎれないので、
彼女が舞台に出ている時間帯はなんとなく短く感じられる。

テオリンの歌唱については、ポラスキのようなパワフル感はないけれども
非常に人間味を感じさせるイゾルデだと思えた。
超自然的なこうごうしいワーグナーの世界ではなく、
日常に生きている生身の女性の心理を描いているような感じでね。
肉感的で魅力的なイゾルデだ。
テオリンいいよ。