975さんには感謝いたします。
そうでしたか。嫉妬でしたか!

以前書いたことがありましたが、クラシックLP収集家の知人にシューマン、ドビュッシィー、リスト、ショパンの曲を片っ端からカセットに録音してもらい1ヶ月ほど聴いていたことがありました。
しかし、どうしてもシューマンが解らない。その代表作であるクライスレリアーナからして解らない。
嫉妬でしたか。解らないはずです。
「愛しむが、拘泥はしない」が、私の10代の頃より心の一番奥深く沈潜した気質です。
形あるものはいずれ消える。だからあれほど愛しんだオートグラフにも未練はない。残るとすれば、たぶん「思い出」。

レオナルドは死の床でフランチェスコに「何もかも中途半端で、何もできないまま…」と漏らしたという。
フランチェスコは「いえ先生、絵は残ります。それから、解剖の本も、手記もあれもこれも…」
レオナルドはフランチェスコの言葉を遮り、「そんなもの何でもない」と。
「では先生と私の思い出は?」
「それくらいだよ、フランチェスコ。少し横にしてくれ」

その数日後、レオナルドはその生涯を終えた。