>>307
ブルヲタとして「ブルックナー(根岸一美)」を読んだけど、
「ブルックナーの概説書としてお薦めしたい良作」と言って良い内容だと思う。
(もともと日本語で読める本は少なく、現状入手容易なものとなるとさらに少ないけど。)

90年代までに出版された著作より明らかに新しい情報が反映されているし、
全体的な記述の方向性としては近年の一般説・有力説に基づいており、
評価が分かれやすい問題では概ね中庸・穏当な立場をとっている、との印象があり個人的に好ましい。
この作曲家に付き物の楽譜問題は、マニアックにならない程度に稿や版の違いを紹介している。
伝記部分に関してやや記述が薄い部分がある感は否めないものの、
本全体の規模からすればこれで過不足ないとも言える。