ちょうど例に挙がったので便乗するけど、モーツァルトのフルート嫌いの
根拠とされる手紙って複数残っているんだっけ?1つしか知らないんだが。

これに限らず思うんだが、たとえばこの例で言えば人生35年のうちのある一瞬に
書いた手紙にフルートが嫌いとあったとしても、真実はわからないと思う。
我々だって、本当は好きなのにある時何かのことで「あんなの大嫌いだ!」
と愚痴ることだってあるでしょ?

有名な手紙は注文を受けてフルート曲を次々と書かされている時期で、
依頼主の不誠実にも腹を立てていたわけだから、いささか食傷して
「フルートは嫌いだ」の愚痴のひとつも手紙に書いた可能性も人間である以上
考えないといけないだろう。

やはりこういうのは曲を見ていくのが最もたしかな根拠になると思う。
魔笛などはフルートが象徴的でもあるし神聖さを代表している楽器だし、
コシ・ファン・トゥッテの序曲にしてもフルートはオーボエと同等に
働いているなど、多くの曲でフルートは存分に活用されている。
たしかに当時のフルートは音程が不安定で扱いにくい楽器だったんだろうけど、
作品を聴いていくと、フルートはむしろ好きだったんじゃないかとさえ
思ってしまうな。