困窮のうちに世を去ったと伝えられるモーツァルト(1756〜91年)は高給取りの浪費家だった−。
各国のモーツァルト研究者でつくるグループが新たに発見した100以上の史料を分析、新説を
まとめた。現在の通貨で15万ユーロ(約1900万円)相当の年収を得ながらも、酒などに散財
していたという。オーストリアのメディアが6日伝えた。

モーツァルトは同国ザルツブルク出身。グループはオーストリアやスイスなど各国の24人で、
モーツァルトの晩年の10年間の家計などを5年がかりで調べた。

その結果、モーツァルトの年収は先輩として慕っていたオーストリアの作曲家ハイドンの2倍
以上で、当時の大学教授の約15倍だった。モーツァルトは7つの部屋と厩舎(きゅうしゃ)を
備えた快適なアパートで生活。貴族的なライフスタイルを好み、散財したという。

グループはモーツァルトが作曲活動や音楽のレッスンなどで得た収入と、衣装代から楽譜の
購入費まで日常生活の支出を詳細に分析。モーツァルトが住むアパートに店を構えたワイン
小売商の価格表も参考に「収入の17%を酒宴に費やした」とはじき出した。

ザルツブルクのモーツァルト研究者ギュンター・バウアー氏は地元メディアに「モーツァルトは
従来知られていたよりも2倍は(経済的に)豊かだった」と説明。研究をまとめた著書を近く
発表するという。

モーツァルトはウィーンで35歳の生涯を終えた。晩年は友人に借金を重ねたとされ、遺体は
初め集団墓地に埋葬された。

http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp1-20100407-615107.html