その2
ダンベルトの謝肉祭は滋味あふれる良演。聞かせどころも心得ている。
蝶々は少々荒っぽかったが、パンタロンとコロンバインは勢いがあって
新鮮なとらえ方だった。
総じてシューマン作品の魅力を伝えるのには、彼の演奏は十分だった。

放送自体に関しては、選曲は「これがシューマン」というのに十分でない。
というか氷山の一角の説明にもなっていない。これで生誕200周年
記念番組として終了してしまうなら、あまりにもお粗末だ。
そもそもピアノ独奏曲集として、同い年だからという理由で
無理やり突き合わせたロマン派の大家二人の作風を、代表的な作品を通して、
1時間半の放送枠で説明し切ろうとしたのが無謀な企画のようにも思える。