シューマンが一番すごいと思うのは、短い作品と子供のための作品かなあ。
「子供のためのピアノ曲集」なんかは、さすがに意図して初心者向けに
弾けるようにわかりやすく書いているため、彼の音楽の真価に簡単に接する
ことができる。そしてその一軒単純な書法の中に彼が苦心して彼なりのアラベスク
をどこかに織り込むところが実に素晴らしい。
この曲集の冒頭の「メロディ」なんか、バイエル程度の曲だけど、テーマが
再現する直前に一瞬だけ3声になるところとか。こういう曲はショパンにも
リストにも絶対に望めないところだ。