オリエンタリズムの話もしておこう。
シルクロードを経由して中国の文物が伝わってくると、史書の逸話も伝えられることになる。
ところが現在のようにネットのない時代、最も迅速な伝達手段は「噂」だった。
中国のある君主が「町に虎が出たと1人2人が言っても信じないが、3人言ったらそれを信じよう」
と言った「三人成虎」という故事も、シルクロードを通るうちに内容が歪曲されてしまい、
最終的にヨーロッパに到着した時は、ハチという立派な犬がいたという話になっていた。
この何をしたかわからないがとにかく立派だという犬を記念して、パリでは犬の銅像が作られた。
この除幕式の時に作曲されたのが、フォーレの「らしい犬の讃歌」である。