>>499
自分としては、時期的なことより、一般大衆との近さを考えます。
適度な長さで、明確で、感情豊かな音楽であるかということです。
そういう意味からすると、ルネサンスは単調にすぎるし
古典派以降は1曲が長すぎます。

また、同じく宗教音楽でも
バッハは毎週(自作でないにしても)教会でカンタータを演奏し、
普通のライプツヒ市民が集まって聴いたわけです。

おそらく市民は、現代の音楽ファンが
お気に入りのアーティストのニューアルバムのリリースを待つように
今週はどんな曲かと楽しみにしていたでしょう。

また、作曲の発端がパトロン向けの曲でも
人々は楽譜が出るのを楽しみにしていたでしょう。

こういうものは、宗教音楽だろうと、パトロン向けの曲であろうと
ポピュラー音楽だと私は思います。
「クラシック」だといって、額縁に入れて難しくしてしまうのは
もったいないのでは、と。
現在では、例の序曲3番のアリアのような抑揚に乏しい曲や
それこそ、フーガの技法や音楽の捧げもののような技巧的な曲を
バッハの代表作のように言うことが多いですけど
私は、それは、偉大なポピュラー作曲家としてのバッハ先生の印象をやや偏ったものにしているのではというような気がしています。

ま、これは、自分が若い頃、まさにポピュラー音楽を聴く感覚で
何もわからぬまま毎日バッハばかりを聴いていたという特殊事情のせいかもしれないのですが。