>>661
オイラは、BPOとのマーラーシリーズ好きだよ。
マーラー初録音だったCSOとの2番で示された、細部の表情を抑制することも
厭わず曲の線的構図をすっきり鮮明に打ち出そうとする新鮮なスタイルは、
VPOとの3番の録音でも継承されていたけれど、BPOとのライヴによる録音は、
オケの積極的な自発性を素直に活かして細部は結構濃厚な表情をつけている
にもかかわらず、決して感情に溺れず覚醒した音だけで勝負しているという
これまたなんとも独特なスタイルだと思う。
柔らか味をもたせながら熱っぽく歌うのに、それが感情表現に結びつかず
陶酔ではなく覚醒しているという、なんとも矛盾しそうで一筋縄でいかず
結局中途半端と思われかねない点が退屈という印象につながるのかもね。

若い頃のLSOとの録音で示した切れ味鋭いスタイルは、ウィーンOp.時代には
もう失われている。若さゆえのきらめきだったのかもしれないけれど、
あれはもしかしたらプロデューサーだった故ライナー・ブロックの力もあった
のかもしれない。