「クープランの墓」、
「墓」という馴染みの日本語で充分だろう。
原題も翻訳題も簡潔で、まさに、この曲そのもののようだ。

この短い題名にラヴェルの万感の思いが込められている、と感じる。
戦死した友人たちへの哀悼、厭戦観、古い典雅なフランス音楽への
憧憬、偉大な作曲家への賛辞、その複雑な思いに対して最もふさわしい題を
選んだ。
日本の翻訳も作曲家の意思を汲み取った最良なもの。 これしかない。