某楽器店のサイトから。

よく芯があるとか、芯が強いとか言います。これも難しいですね。
「芯」というのは「基本の音、或は実音」と理解して下さい。
要するに、今弾いた音そのものです。実際には、弦が振れて楽器が反応し、
更に他の弦が共振することで多くの倍音が発生し、複雑な響きが生まれているのです。
例えば、1弦の12フレットを押さえて、弾いた直後に右手で1弦のみを消音してみて下さい。
消音したはずなのにファーンと響きが聞こえますね。これが倍音なのです。

さて、この倍音が豊かに鳴ると実に気持ちよいものです。
風呂場で歌ったり、エコー付のカラオケマイクを思い浮かべれば一番近い感覚でしょうか。
ところが、ついついそうした倍音の多いギターが良いギターだと錯覚してしまうことが問題なのです。
絶対に必要なものだけれど、それだけではそれこそ絶対ダメというのが倍音です。
何故なら、手許では良く響いていて気持ちよいけれど、倍音には遠鳴りする力はありませんし、
和音が濁ってはっきりしなくなりますし、
中低音にメロディーがきた時などモコモコしてしまう等々の欠陥がどうしても出てしまう上に、
結局そうしたギターは耳が疲れ易かったり、
音が単調ですから音色そのものに「飽き」が来やすかったりするものなのです。
従って、良いギターは必ず「芯のある」ギターなのです。