交響曲44番1楽章再現部直前の数小節を聴き乍らモーツァルトに感動している。

モーツァルトと言えば皆ハイドンの名を口にする。しかし、モーツァルトの旋律美の秘密に注意する者は少ない。

モーツァルトの音楽の形式の均整が「どんなに均整を破って得られたものか」と言っておけば私には十分である。
そう、ハイドンが形式の完成者であるならモーツァルトはその最初の破壊者である。

ベートーヴェンを想いながら出てきた感想を書いているのであるが、彼の初期の諸作品を聴き直してみて、このスレッドで述べた「ベートーヴェンこそハイドンの直系」の感を新たにした思いがする。

『音を語るのは音しかない。』

聴き続けるほかあるまい。それが作品に対する愛情というものだろう。