そもそもソナタ形式の序奏というものは、主部に先行して対照的な雰囲気を出すために置かれるもの。
だからハイドン以来、緩やかな序奏が急速な主部の開始を際立たせるようにできている。
せいぜい序奏=主部が同等のテンポというところまでだ。

ロマン派の時代でもその基本原理は変わらない。
提示部より序奏のテンポが速い交響曲の第一楽章の例なんて聞いたことがない。
室内楽曲、ピアノ曲、歌曲のジャンルでもブラームス作品の中にそんな珍妙な曲は存在しない。

いったいどれほどいい加減な研究をもとに改変したのか。