「田園」の第4楽章は第3楽章に続く第2スケルツォ。
それゆえに、第3楽章の反復を省略しているカラヤン及び岩城宏之の解釈は大変正しい。
第4楽章は、第3楽章のテーマを変えたトリオと考えられるからである。
ベートーヴェン自身、第5交響曲「運命」で、第3楽章スケルツォの反復記号を自ら削除指示しており、
これは第5交響曲及び第6交響曲の双児性を重視していたためと思われる。

あるいは、「田園」第4楽章は第5楽章への拡大された序奏か。
いずれにしても、ベートーヴェンの比類なき発想・前代未聞の交響楽的処理は、疑いない。