宇野功芳はやっぱり凄いな。

アバド/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(グラモフォン)など、オーケストラは数段上だが、いくら技術的に優れていても、本当に魂のこもった迫力において大阪フィルよりおちる。
それはやはりアバドの指揮が外面的だからであろう。
小澤征爾/サイトウ・キネンオーケストラ(フィリップス)といい、このようなスマートな、汗一つかかないベートーヴェンが流行しているが、世も末だと思う。
昔はカラヤンのベートーヴェンをずいぶんけなしたものだが、彼はまだ旧人類だった。
小澤やアバドは新人類で、とくに後者は僕の耳にはほとんど珍品に聴こえる。
朝シャンをして香水までつけた「エロイカ」!

「改訂新版 宇野功芳のクラシック名曲名盤総集版」ベートーヴェン交響曲第三番変ホ長調「英雄」Op.五五のページからそのまま引用した文章です。