バロック音楽を全部聞き尽くしたわけじゃないので、
確かなことは書けないけど、短調に限れば1720年代のドレスデン以前にも
使われていた可能性が高いんじゃないかな?

元々VI♭の音は自然的短音階の中に存在する音だし、
VI♭(omit 5th)maj7→Vmajであれば、フリギア終止
Wmin on VI♭→Vmajの最初の和音の根音が増一度高くなって
導音になったと考えることができる。

これはいかにもバロック音楽的なクロマティックな進行の中で
経過的に出てきてもおかしくない音だし、聞いている側も
脳内では普通のサブドミナント→ドミナントと認識してしまって
そんなに印象が無いのかもしれない。

でもこれが普通の長調の曲で、(ダブル)ドミナントの代理コードとして
使われ出したのは、自分が知る限りでは1730年頃のハッセやピゼンデルが
最初じゃないかと思う。

>>64
もしこれより前に代理コードが出てきてないとしたら、
ラモーが1733年のイポリートとアリシ初演版の第二幕第五場で
エンハーモニク転調を使ったのと同じぐらい重要なことではないかと
思ってるんだけど。

誰か詳しく解説できる人はいないかね?

コード進行という視点からバロック音楽(クラシック音楽全体も
そうだけど)の変遷を説明した本って見たこと無いや。