ベートーヴェンのVn協奏曲が前からずっと退屈だ退屈だと思ってたが、
ここを見たらわが意を得たり! あんな長たらしく見せ場もない曲がよくも
名曲の仲間入りをしてるものだと。これに比べて「通俗名曲」的な扱いを
されているメンデルスゾーンの協奏曲のなんと引き締まっていることよ。
で、ベートーヴェンのこの曲のヴァイオリンパートを彼自身がピアノに編曲
した「ピアノ協奏曲」なるしろものがあって、さぞやヴァイオリンに輪をか
けて退屈だろうと思ったら、意外にそうでもないんだな、これが。特に
ティンパニを動員した自作カデンツァが突拍子もなくてなかなかよい。

一方ブラームスの協奏曲は割合と好きだ。ヴァイオリン協奏曲は旋律がよい。
特に第1楽章の副主題かなにかでヴァイオリンが重音でねちねちと引っ張る
フレーズなんか。また彼のピアノ協奏曲はさらに好きだ。2番は長大だが
充実している。ただし、楽譜を見ると、ピアノパートが恐ろしく弾きにくそうで
確かにピアニストにとってはショパンの協奏曲なんかに比べたらとても
コストパフォーマンスが悪くて弾きたがらないように思われる。