そもそも晩年のベートーヴェンは、どこか狂気じみているところがあるのは
否定しない。楽譜を見るとそんな気がする。
第9の最後のプレスティッシモのとことろか、ハンマークラヴィアの終楽章
の手前のへんなレチタティーヴォのところとか。32番ソナタのブギウギ風
の部分もそう。あそこ、付点ではなく全部64分音符の3連符の2+1のリズム
で書かれていて、拍子はなんと32分の12拍子だ。

でも、響きは>>901に同じく、野暮ったさはあまり感じないなあ。
多分にエキセントリックであって万人を寄せ付けるような音楽ではないけど、
真摯ではある。
晩年のベートーヴェンの音楽は概して難解だけれど、たった1つ、第9の最終楽章
の主旋律だけは救われる。あれほど万人に親しまれる旋律はない。