音楽は感情表現そのもの。
その中身がその演奏家の解釈によって異なるのであり、
精神性を競ってるわけではない。
別にベートーヴェンは精神性の高い(優れた)人間ではない。
極度に音楽性に優れているだけであって、精神の力を関与させてはならない。

人間の感情は共通のものである。
例えば、内面的な幸福を表現する時には、
甘い表現は本当の幸福にはならない。
逆に厳しい表現をとることにより、 かえって幸福の幅は大きくなる。
こうした感情の公式・定理が存在し、古典音楽を形成している。
個人の直感はインスピレーションとして重要だが、
優れた音楽を生み出すためには、いかに私情を排して解釈できるかにかかっている。