J-POPとクラシックとの違いは、わかりやすいかどうかだ思う。
どんなJ-POPの曲もワンパターンなリズムとワンパターンな音程で作られている。
だから一回聴いただけでそれがいい曲なのかつまらない曲なのかがわかる。
さもなければ流行歌は売れないのだから、単純さは流行歌の宿命である。
そして10回聴けば飽きてしまう。
それでその流行歌の使命は十分果たされる。
ロングセラーの必要は無い。
流行とはそういうものだからだ。

一方で、難解な表現が許されるクラシックの曲は表現の幅が広い。
10回聴かなければそれがどんな曲であるのかを理解できない。
しかしクラシックの曲は100回聴かれることを想定しているので、それでかまわない。

芸術性の高さが感動できるかどうかで計られるとするなら、
曲の難解さと芸術性の高さとは、無関係である。
J-POPのすばらしい曲も、クラシックのつまらない曲も、たしかに存在する。

また、J-POPを聴く人間がクラシックを理解できなくても、それは彼の理解力の低さの根拠とはならない。
クラシックの曲を理解するためには、だれでも辛抱が必要である。
彼にはその辛抱という犠牲を払ってまでクラシックを理解しようという動機がないのだ。
しかしいつか彼もクラシックの名曲に出会い、そのすばらしさに感動したならば、クラシック音楽の虜となるであろう。