>>94-96
ブルックナーが手練手管でおもろおかしくなければ、という意見の人には大凡演だと
思うけど、往年の独墺系の伝統を重んじた解釈の正統派の演奏が好みの人には、
「名演」だったと思う。

ビエロはもともと正攻法がウリの指揮者だから、小手先の工夫は期待できない。
以前の「わが祖国」ぐらいから、音楽のスケールが大きくなってきたけど、今回も
ビエロ/日本フィルらしい「楽譜に誠実な演奏」だった。

第2楽章の各変奏の歌い分けも丁寧にやってたし、第2・第3楽章の弦楽器の
伴奏の類似性もきちんと理解した上でのテンポ設定で納得行った。

弦楽器も最後まで美音を保ち、金管も息切れすることなく、響きの充実度では
ここ数年の定期の中でも上位の出来(ボジョレー風表現)の演奏会だったと思う。

おもろい演奏を期待するなら、行くだけ無駄。
正攻法の演奏を期待するなら、ひまならどうぞ。