まだ中学三年生の頃、ブラームスの交響曲第一番を聴きました。
当時、交響曲といえばハイドンやモーツアルトだった私にとって、
これはすごい壁だった。
コンクリートの塊の如く、目の前に頑としてそびえたち、
行く手をふさぐ、そんな一番交響曲に、私はほとんど嫌悪に近い
感情を抱きました。
こんな曲の良さ、一生分からないだろうなって。

それが、高校受験に失敗して、気持ちがダメージを受けているところに、
もう一度聴きなおしてみたら、これが実によかった。
当時の私が抱いていた、苦しみ、悲しみ、絶望、屈辱…。
そんな感情を、なんと雄弁に物語ることだろう。
それ以来、ブラームスのような、渋い作曲家の良さもわかるようになって、
結果的には進歩したんですよね。

今では一番のお気に入りです。ブラームスの交響曲第一番。