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【ピアノ・パートのOssiaの箇所】 ヒロノフさんのホームページから(現在休止中)

Ossia(オッシア)とはもともと「おまけ」という意味ですが、音楽の世界では、演奏が難しいところで、
作曲者や編曲者や楽譜校訂者が、「易しいこちらで弾いてもいいよ」と別の演奏方法を示したものです。
この曲でのOssiaは、全てラフマニノフが記したものです。しかし以下に記すように、ラフマニノフは必ず
しもOssiaに平易なものを残しているわけではありません。

<第1楽章>
・練習番号4より2小節。僅かですが音を増やしています。意識的に聴いていなかったので、採用している
ピアニストは不明です。
・練習番号18の13小節目より55小節にも及ぶ、すなわちカデンツァのOssia。有名な重厚な和音が続く
部分よりも、実際はそれ以前の過程の部分が非常に難しく、特に左手は手が小さいとかなりのハンデになるも
のと思われます。演奏の難易度は通常版よりもぐっと高くなります。採用しているピアニストはディスコグラ
フィーのページで御確認ください。

<第2楽章>
・練習番号27の7小節目より6小節。左手の9連符を6連符にするなどの変化が見られます。この曲唯一の
平易化Ossiaではないでしょうか。これも特に意識して聴いていなかったので、採用しているピアニストは不
明です。

<第3楽章>
・練習番号58の5,6小節目。僅か2小節ながら、格段に演奏は難しくなります。マラソンならば30Km
地点に突如急坂が訪れたようなもので、ピアニストにとってはかなり厳しいものと思われます。非常に速い
パッセージの部分でもあるため、ピアニストのほとんどは通常版を使用しています。私が確認できたのはシプ
リアン・カツァリスが、この部分でOssiaを演奏しています。
・練習番号78の4小節目から5小節。すなわち、エンディングのオクターヴで下降していく部分です。通常
版では4分音符の3連符、Ossiaでは8分音符となっているため、通常版で聴くよりも1拍あたりの音が1つ
多いことになります。このOssiaを採用しているのは、タマーシュ・ヴァーシャーリ、ヴィクトリア・ポスト
ニコワ(指揮者ロジェストヴェンスキー夫人)、ツィモン・バルト、アンドレ・ワッツの演奏があげられます。