>>211
ワイセンベルク/カラヤン/ベルリンフィルの第2番は全体のグランドデザイン
が他とは全く違います。ピアノからオーケストラ、オーケストラからピアノへの
受け渡し部分でしばしばテンポの極端な違いが目立つのが彼等の演奏の特徴で
しょう。冒頭などはその良い例で、ピアノのテンポにたいしてオーケストラが
このテンポしかないというようなゆっくりした歩みで進みます。第3楽章フィナーレ
もピアノはやや突っ込み気味なのにオケはマイペースで演奏されています。

パリ管とのチャイコフスキーも同様な部分があり、第一楽章展開部のオケのみのゆったりした
部分からピアノがダブルオクターブで下降するところは明らかに二人の間のテンポに 
対する考えの相違が感じられます。

従ってオケとピアノの音量のバランスという特徴とも合わせてラフマニノフの
第3番にはこのような演奏はないといえます。
あのスケール感を求めるなら彼らに、いやカラヤンに演奏してもらうしか
なかったでしょう。

上のレスでポリーニがラフマニノフを弾くわけない、というような意見が
ありましたが、プロのピアニストって素人が理屈で考える以上にラフマニノフ
のあの独特な譜面が好きだと思いますよ。貴族が書こうが何だろうがロシア
ものは弾かないというポリシーがあれば別ですが。