そりゃ、モツは天才かもしれないが、
 ピアノ・ソナタだけに限っても、
モツのは、飽きるよ。新しい発見というか、謎のような
ところがあんまりないからなあ。

 ベトの初期の素人くさいピアノソナタでも、モツのより「優れている」
とは、言わんが、何回も聴くよ。面白いとでもいうかな。
 
後期は後期で、別人になったみたいなソナタも
面白いし、とにかく、下手なものから上手いものまで
全部面白い。22番みたいな変なソナタとか。

「運命」なんて、・・あのダサい主題から、すげえ曲
つくる男だよ。

 大体、ゲーテが理解できないやつは、魅力的なんだ、
ヘルダリーン、クライスト、レンツ、とか。
 
 テンペスト・ソナタはシェクスピアよりマンフレッド(バイロン=ゲーテ的でない)
と同じにおいがするな、ベトに似ている。