ベートーヴェンは一生のあいだ、自分が生まれたのは1770年12月ではなく、
1772年12月であるとかたくなに信じた。
それを証明するために貴重なエネルギーを消費し続けた。
友人たちに再三頼んでようやく手に入れた幼児洗礼証明書は、
1770年出生のほうが正しいことを明確に述べていた。
にもかかわらずベートーヴェンは、目の前に置かれた明白な
証拠を受け入れることを拒んだ。
どうやら、ややこしい人物のようだ。