>>441
「待遇」の違いよりも、「楽器を演奏しない器楽作曲家」が成立するか、
という観点でみた方が、ロマン派の成立を理解しやすいのではないか。
ベートーヴェンまでの作曲家で、人前で楽器を演奏しないで食ってる
作曲家というものは存在しなかった。ベートーヴェン本人も、ピアニスト
としてデビューした。ベートーヴェンと被っている初期ロマン派、
パガニーニやフンメルやシュポアなども演奏家だった。
ロッシーニやウェーバーなどのオペラ作家は、専業作曲家としての
側面の方が強いが、オペラに関しては古典派時代から舞台の総合音楽家
として器楽系の人々とは異なっていた。

しかし、いわゆるロマン派の時代になると、演奏家ではない、
器楽の専業作曲家というものが現れた。シューマンとベルリオーズが
その典型例だ。この二人のパターンは、ロマン派以前には存在しえなかった。