ウィーンフィル演奏会雑感―。前半はウェーベルンの「パッサカリア」など
3曲、後半はりヒャルト・シュトラウスの「英雄の生涯」のプログラム。
 ウェーベルンの曲は全くの初聴だったので、演奏の良しあしはわかりません
が、緊張感漲る演奏ではありました。ただ、同時代の作曲家ならBプロのバル
トークの管弦楽ためのコンチェルトを聴きたかったです。とくに2楽章「対の
遊び」での各パートソロの名人芸を。
 一方、「英雄の生涯」はさすが。豊麗な弦の響き、純度の高い管の咆哮など
ウィーンフィル独特の分厚いサウンドを堪能できました。今回のコンマスは御
存知キュッヒエルさんではなく、若いシュトイデさん。でも、ビロードのよう
高音微弱なVnの弓づかいは至芸としかいいようがないほど見事なものでした。
あらためてウィーンフィルの人材の多さを実感した次第です。
 アンコール曲は「レモンの花咲く頃」。可憐なウィンナワルツでした。ただ、
どうせ同じ高額料金を払うのならラン・ランが出演するEプログラムか、バルト
ークの管弦樂協とべートーヴェン7番シンフォニーのBプロを聴きたかったです。
その点でいえば、今回のウィーンフィル演奏会の満足度は70点。
 ついでに恨み言を重ねれば、6列目のほぼ左端といえるような席がGS料金と
はボッタクリではないでしょうか。今回は電話予約のみのチケット販売だったと
はいえ、アクロス会員以外の一般売り出しの初日9時過ぎにゲットしたGS席が
これでは。当日券も販売していたから完売じゃなかったわけですから、今後はウ
ィーンフィルのような人気の高い演奏会といえども、残席の中から自分の好きな
場所を選択購入できる方法に変更すべきではないでしょうか。
 芸術の世界に下世話な話は禁句なので愚痴はこのくらいで。あとは11月のヤン
ソンス指揮、バイエルン放送響に期待しましょう。それと、メータさんのサイン
はいただきました。イスラエルフィル来演時はサイン会もありませんでしたから、
この点はラッキー、感謝です。