ハンガリーミサは、戴冠式ミサのことでいいのかな?
意外と音盤は少ないみたいで、フェレンチーク盤(1961年)とレーヘル盤(1980年)の比較になるが
前者が集団で労働歌を歌いながら、あたかも組合活動でもしてるかのような群像劇をベースに
節目ごとにハンガリー音階がリトルネルロ風に登場する部分を強調させることで、曲の性格を印象づけ
徹頭徹尾耽美的に朗々と歌うソリストたち、バイオリンのソロは浪花節のようにコブシを作りまくるなど
まるでこれはオペラの一場面かと錯覚するように、ミサを逸脱したドラマチックな盛り上げ方をしてるのに対し
後者は端正な仕上げ方に撤し主観を排し抑揚も抑え、典礼のBGMとしてスタンダードな演奏を目指す方向だから
どちらが面白いかと言われれば、エンターテイメント感の溢れるフェレンチーク盤ということに断然なるのだが
レファレンス盤としてはレーヘルで、趣味や好みに応じてフェレンチークを選択というスタンスでどうかな
5曲目のオッフェルトリウムと7曲目のベネディクトスには、オルガン伴奏付のヴァイオリン版の録音もあるが
これがなかなか真摯な演奏で良い感じに仕上がってるので、併せてチェックすることを薦めておく