「詩的で宗教的な調べ」は全部好きだが >>108 に触発されて
アンダンテ・ラグリモーゾの楽譜に添えられた詩を訳してみた。

 落ちよ 涙よ 静やかに
 情けを知らぬ土の上
 心こもれる手にあらず
 友の胸にもまたあらず

 落ちよ 枯れたる雨のごと
 巌の上に湧き出でよ
 天つ光の拭うなく
 風 訪うて干すもなく

原詩はラマルチーヌ『詩的で宗教的な調べ』所収「ひとしずくの涙,あるいは慰め」
"Une larme ou Consolation"
八音綴四行一連,全十五詩節中の冒頭二詩節をリストは引用している。
第一行の原文
Tombez, larmes silencieuses,
の音節を区切ると
Tom/bes,/lar/mes,//si/len/ci/euses,
トン/ベ,/ラル/ム,//シ/ラン/シ/ウーズ

リストの音符は絶妙なシンコペーションで嗚咽を歌いあげている。