ここには、研磨のあげくのイメージとその完全な再現が、
どこからどこまでも音楽的力学の法則をぴったりとふまえて
大きく大きく打ち樹てられている。
その感動は、いままで紙に印刷されて見なれてきた名ステンドグラスの美観を、
今度はその実物の現場で大空から射し入る光によって見上げた時の
それに似ている。
全てが生き生きとして、強烈で大きい。
ロス・フィルもジュリーニの棒の魔法にかかったように動いているだけでなく、
精神の全てが指揮に吸いあげられている。