フランクとショパンという話は面白いですね。

穏当に考えると、46年のソナタに一番近いのは、
メンデルスゾーンの2番が43年で、彼は各地で
ピアッティたちと演奏しています(ピアッティのために書いたわけではないが)。
ピアッティはリストの支援を受けたチェリストですが、
チェロ協奏曲を書きかけて試演までして破棄している。

一方、ショパンのチェロパートはそれほど難しくなく、
こちらの相棒のフランショームは、ピアッティと比べるとあまり
技巧的ではなく、叙情的なメロディを演奏するのが得意だったことが
残された12の練習曲を見てもわかる。

ということで、ショパンの曲は多くのピアノ曲とちょうど逆で、
チェロパートについてはメンデルスゾーンと比べてあまり冒険していない。
たとえば、メンデルスゾーンの2楽章の主題をピッチカートで弾ききるところなどは、
かなり後のドビュッシー作品まで待たなければならない。

これだけ違いはあるが、急、スケルツォ、超緩やか,急という四楽章の構成は
そっくりで、スケルツォのトリオ部分の旋律が、チェロのために書かれた旋律の
中でも一二を争う美しいものである点などは、どこかこの二つの曲の関係を思わせる。