>>257
メンデルスゾーンのピアノ曲については、基本的には彼の他のジャンルとあまり
変わらず、中庸で、無理をしないかわりに冒険もしないんだなあ、というのが
主観的な印象です。無理と冒険をしまくりのシューマンのような面白みが
ほとんどないし、彼ならもっとピアノのためにだって名旋律を書いてくれても
いいのになあ、と歯がゆく思うこともある。
なにより技巧的に平板で類型的すぎるのがピアニスト的には闘争心が沸かない。

だからこそ、たまに「厳格な変奏曲」のようなキラリと光る作品があったり、
「前奏曲とフーガ」みたいな真摯な態度の作品があると救われるのだけど、
なぜかあまり知名度がないんですよね。もっと演奏されてしかるべきだと思います。
ちなみに彼のピアノ曲に最も近い感じを持つのは、ウェーバーのピアノ曲じゃない
かと思います。相当に影響を受けたといっていいのかもしれません。
いずれにせよ、残念なことに「ピアノ馬鹿」にとってはメンデルスゾーンは
ロマン派の中ではちょっとランクが落ちた評価をされてるように思います。
むしろ、ワーグナーやベルリオーズのようにピアノに見向きもしない作曲家
のほうがすっきるするんでしょうね、きっと。
あ、私はメンデルスゾーンについては評価高いですよ。