>>222
リストのピアノソナタだけに関していえば、たしかにシューベルトの影響でしょうね。
大体、リストはシューマンやワーグナーと異なり、ベートーヴェンの生前から
活動しており、あとはパガニーニの影響も濃厚だから、シューマンを議論する
のとは別枠にしなければならない。シューマンもパガニーニには感化されたが、
途中からはヴィルトゥオーゾとして作曲しなかったわけで。

さらにいうと、メンデルスゾーンからみてシューマンのことは大変評価しており
ライプツィヒ音楽院に作曲の教授として招いているくらい。

で、フランクについては、直接的にはサン=サーンスの影響です。
このあたりの人たちは、基本的に「ソナタ形式に拘ったワグネリアン」であって、
やはりメンデルスゾーンとワーグナー(やリスト)の折衷なわけです。
ソナタにおける循環形式そのものについては、ボッケリーニからシューベルトや
メンデルスゾーンへの影響もある。両者とも少年時代に家庭で室内楽を楽しむ
人々であったから、この影響は自然です。

ともかく、19世紀の音楽の軸はワーグナー対ブラームスだと言うけれども、
後者は「メンデルスゾーンの流れ」と言いかえてほぼ無問題。