>>210
シューマンはじめ、ロマン派がメンデルスゾーンから学んだもの、という研究は
今後もなされるべきだとは思うけど、
>彼がメンデルスゾーンに出会って、ロマン派時代のソナタ形式の作曲技法を
>知らなかったら、「フモール」に溢れた奇怪で豊かなピアノ曲の名人として
>のみ歴史に残っただろう
というのはいかがなものか。
シューマンが規範としているソナタ形式は、やはり基本的にはベートーヴェン
から学んでいるのではないか。シューマンは著述も多いので、ソナタに関して
言えばベートーヴェンについての言及が多いけど、まあ、実作に際しては
確かにメンデルスゾーンに学んだところはあるのかもしれないけどね。
あと、
>リストやショパン、シューマンの刹那的なピアノ曲の勢いだけで
というのには全く同意しません。
確かにシューマンのピアノ曲には「刹那的な勢いだけ」といった感はなきにしも
あらずだけれど、ショパンのピアノ曲にはバッハをはじめとした古典に根ざした
もっとずっと安定したゆるぎない形式とエクリチュールを感じます。
ショパンがメンデルスゾーンから影響を全く受けなかったとまでは言わないが、
ショパンの音楽は同時代の大作曲家からの影響はほとんどないと思う。
むしろ、ややマイナーな、フンメル、カルクブレンナー、フィールドあたりから
のピアノの扱いの影響や、ロッシーニ、ベリーニあたりのベル・カントの影響
ぐらいかな、あるとすれば。
ショパンは、ある意味メンデルスゾーンと同等もしくはそれ以上に古典主義的
だったとすら思える。バッハの真髄に対する理解も、ショパンはメンデルスゾーン
以上かもしれない。それは彼のエチュードやプレリュードを見ればわかる。
ただし、宗教というものが介在した場合はまた別で、この部分については
メンデルスゾーンはロマン派の中では傑出していると思う。リストには
こういってよければ似非神父的なところがある。