もう1点。
メンデルスゾーンの『スコットランド』にはイギリスのロマン派詩人、バイロン卿やイエーツの影響はないか?
スコットランドという土地に、キリスト教以前の、
"異教的"空気をメンデルスゾーンが感じ空想していたとしたら、
実はそれは、改宗前はユダヤ教徒として文字通りの"異教徒"だった彼の出自、
キリスト教的風土に馴染み得ない、馴染み切らない、落ち着かない彼の心情、劣情から発しているのではないか?
それは明らかにロマンティックな心情と呼べるだろうが、
しかしながら、それに比べて、
生まれた時からドイツの風土(内的・外的)にとっぷり馴染んで、おおらかに育ったシューマンが、
その風土を高らかに歌い上げたところで、その精神を、
メンデルスゾーン的な神妙で複雑で慎ましい精神より「浅い」と評価するのは
いかがなものか。

いささかの違和感を覚えます。