ミスタッチに対する考えは非常に重要なところ。
どうしてもミスしてはいけない所もあるが、
ベートーヴェンの場合、いくらミスしようが音楽の価値に影響しない。
これらは雑音と同じであり、音楽の中身とは関係ないのである。

古典音楽では雑音と楽音は独立。雑音は音楽に影響しない。
聞き手に脳内変換機能がある限り、より分けて楽曲だけを正しく受け取ることができる。
となりの客が咳しようが、くしゃみしようが、聞き手の能力がある限り、特に問題はない。

バックハウスも多数のミスタッチがあるが、音楽に影響していない。
生で聞いてれば分かるが、ベートーヴェンはミスしやすいスコアになっている。
テンポの揺れがこの難しさに拍車をかける。

解釈を変えることと、ミスタッチ。この違いはベートーヴェンの音楽の中心的なポイント。
技術的に正確にスコアをなぞれることは、この音楽では有利にならない。