ギターだと、ハイアマチュアが毎日弾いたとして、寿命はだいたい30年、
プロだともっと短くだろう。最近多い、スモールマンのように無理矢理慣らせているタイプだと
さらに寿命は短くなる。
各地でコンサートを行うような一流のプロは、そういう場では、歴史的楽器よりも、現代の楽器を
選ぶ。それは取り替えが利くからだ。
これでも、ギターはリュートより、よほど丈夫にできている。

はじめて、ルネッサンスリュートを手に持ったとき、あまりの軽さに驚いた。
力木のようなものは、ギターと比較すれば、大して使われいないらしい。張りが弱いとはいえ、
15本もの弦を支えていることにびっくりしたのだ。
それで、リュートの丈夫さは、ルネッサンス、バロック、テオルボ類の順だそうだ。
テオルボだと、持ち運びさえも気を遣うものなのだそうだ。

歴史的楽器が現存していると言うが、多くの場合、死蔵品だろう。
若い人は一本しか持っていないかも知れないが、プロやベテランなら
数本は持っているはずで、そのうち常用するは多くて2〜3本。大抵は所有楽器の過半数を
眠らせていると思う。ろくに弾かない初心者のような人が銘器を所有する場合もあるので、
歴史的楽器が現存するからと言って、それが丈夫さの指標になるとは限らない。