演出でいえば、新国にはなくて今回あったものとして
2幕の凱旋の場でエジプト王やアムネリスが登場したときに物乞いのような人達が取り囲んだシーンがあるね。
あれはどういう意味かな。

むかしキアーラが音楽の友のインタビュー記事で語っていたが、
80年代のスカラ座の内部は左翼思想でこりかたまった人達が牛耳っていて、
同じ思想の歌手でないと出演できなかったとか。

そういう目で当時のDVD(キアーラ、パバロッティ、デミトローバが出てるやつ)をみると、
凱旋の場では奴隷として苦しむ庶民のすがたを最前面に押し出していて、
確かに三流のプロレタリア演劇のようになっちまっている。

今回もあの物乞いのような人達が取り囲んだシーンは
そのへんの延長線なのかな。