ベッドを挟んでの口述作曲のシーンが素晴らしい。
片や相手に殺意をまで抱いている緊迫した関係なのに、筆記している内に
恍惚となって「この才能を誰よりも理解しているのは自分なんだ」という
陶酔に陥って行くサリエリの高揚がしっかり観客にも共有される。
音楽の官能性を如何なく描き切った見事な場面だと思う。

昔、懐かし映画板で、このシーンをサリエリの悪意が発動した単なる
サスペンスシーンと解釈してる人がいて驚いたけど。

撞球を弄びながらの作曲シーンとかも含めて、音楽と映像の快楽性の絡め方が
無類上手い映画だと思う。