世界中のオーケストラ、歌劇場はアーカイブ音源や映像を
いかに商品として発売するかに腐心している。

どこも経済的に厳しい状況にあるからビジネスに
より貪欲でならなくてはならない。
ベルリンフィルですら、カラヤンの時代とは事情がまるで違う。

しかし札幌でのこの一件では楽団運営側も監督もあまりにも時代錯誤だ。
楽団に遺失利益と損害を発生させ、職員を処分させてまで組織内の規定の遵守を
強いて、録音済のアーカイブを安易に廃棄させる姿勢はひどく奇妙に映る。

尾高忠明という人は海外での豊富なキャリアもあり、
もう少し現代的なセンスを持っていてもよいはずなのだが、
ここでの彼のいささか感情的な振る舞いには
正直なところ大変幻滅させられた。残念。