>>217-218
バッハが初めての就職先として1703年にヴァイマールのヨハン・エルンスト公の
宮廷に「従僕兼楽士」として雇われた時、ヴァイマールの宮廷には、当代の
ヴァイオリンの第一人者であったヨハン・パウル・フォン・ヴェストホッフ
(Johann Paul von Westhoff) がおり、バッハはヴェストホッフから直接
ヴァイオリンの手ほどきを受ける機会があったであろうと推定されている。

さらに、ヴェストホッフの「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ」は、
20世紀の後半(1970年代)になってから再「発見」された曲であるが、
バッハのあまりにも有名な無伴奏ソナタとパルティータに対して直接の
インスピレーションを与えた曲であることが判明している。

ヴェストホッフとの交流を通じて、バッハがヴァイオリンのドレスデン楽派の、
しかもその中の最も優れた流れに直接連なっていることは明らかである。