アドバイスとして書いてる人はみんな分かってることとは思うけど、
モーツァルトのヴァイオリン協奏曲はモーツァルトが10代の時の
作品で、たとえばピアノ協奏曲で言えば6番よりも早い時期に作曲
されている。ピアノ協奏曲は4番までは子供時代の他人の曲の編曲
なんだから、実質的にはまだピアノ協奏曲は1曲作曲しただけ、と
いう頃の作品だ。ちなみに交響曲だと、30番を書いた後の時期で、
初期の傑作とされる31番「パリ」まではまだ3年もある、という頃だ。

従ってヴァイオリン協奏曲は書法が全体に単純で、後期のピアノ
協奏曲や交響曲のような雄大な構想など全く見られない。演奏効果が
上がらないのは、7〜8割方はこの曲自体の問題だと見てまず差し支えない。
プロや上手なアーリーが弾いてもどのみちさしたる演奏効果は上がらない
曲だとすれば、レイトはレイトなりに、まずは譜面の通りにきちんと弾くのを
目標に取り組むことに何の問題もないだろう。