>>574
ざっと見た限りでは、ピアノ自体についての記述はないようです。
ただ、Piano Technician : Angelo Fabbrini とあります。
調律はファブリーニがやっているということですね。
調律がファブリーニなら、確証はありませんが、楽器も、
ファブリーニ・スタインウェイと言われるものなのかも
しれないと思います。

音の美しさは、もちろんどういうピアノを使っているかということにも
左右されると思いますが、一番は、ポリーニのペダルの使い方なのでは
ないかと思います。
このポリフォニックな音楽の中に潜んでいる豊かな和声的要素というものを
ペダルの使い加減で最も美しい形で引き出すことに成功しているのでは
ないかと思います。
これは推測にすぎませんが、バッハの平均律をポリフォニックな要素だけで
捉えているのだったら、長くレパートリーにしていたのに、録音・発売まで
こんなに長い時間がかかるはずはない。
若くしてベートーヴェンの後期のピアノソナタを録音したポリーニが
対位法的な扱いを解決するのに、そんなに時間がかかったとは思えない。

ポリフォニーとホモフォニーの両立という課題に、本人としてある納得の
行く結果を出すのに、こんなに長い時間がかかったのではないか。
そう、勝手に推測しています。
天才のやることは、我々凡人の窺い知ることのできないものですから、
全然違う理由で時間がかかったのかもしれませんが。