537の、浴衣掛けというのと、あのいつもネクタイをきちっと締めているポリーニとのコントラストがおかしかったけれど
しかし実際、ポリーニに「自由な演奏」なんてできるのかなと思う
彼はブレンデルやホロヴィッツやアシュケナージ、アルゲリッチなんかに見られる「遊び心」なんて持ち合わせていないし
そのとき、そのときに、作曲家に忠実であろうとしているという気がする
今回のテンポの揺れなども、彼自身のテクの衰えだとか味わい深さの追求、などが原因なのではなくて
ひたすらバッハの考えていたように弾く、ということを追求した結果のように思う
一言で言うと、この人って、絶対に作曲家を超えようとしないんだよな
ピアニストとしてのエゴイズムのない稀少な人だと思う