大衆が選択したのがクラシック音楽であり、評論家や貴族が選択した音楽ではない。
絶対的に優れた普遍性のある楽曲のことであり、どんな言語や文化によってもその価値は揺らがない。
人間は、本質を求めようとする革新性をもつと同時に、表面的な快感に流れる動物でもある。
自然を愛しつつも、雑音や異物を排除したいとする欲をもつ動物でもある。
BackhausやA.Fischerの抑制の効いた禁欲的ともとれる解釈は、
こうした人間の勝手な欲を排除し、心的核心に近づこうとする
ベートーヴェンの最も重要な部分と関連している。