作曲をするのにどうしても必要な学問は、と言われればやはり和声学ということになるのでしょうか。
メロディを思いつくことなら、なんとなくイメージは湧くのに、それに同時に複数の音をあてがって和音を作る段になると、
とたんにみんな引いてしまうようです。
私も、大学の頃ちゃんと和声を勉強したいと思って、和声学の本をいろいろ買ってみたりしたものです。
やはり、作曲を極めたいと思うなら、基本的な土台として和声学を知っておくべきだと思ったからです。
楽器店などに行くと置いてある「和声 理論と実習T、U、V」という、よく音大の授業で使われている本を買ったのですが、
結局1巻の半分くらいで挫折してしまいました。
その主な理由は、数ページ毎に出てくるおびただしい規則を覚えることが耐えられなくなってしまったからでしょう。
このペースで3巻の終りまで、と考えると気が遠くなってくるのです。確かに後半に行くほど刺激的な展開の譜例が書かれていて、
ああここまでちゃんと理解したいなあと思ったものですが、独学でそこまでやるのはかなりつらいものがありました。
結果的に和声学を学ぶことはその時点で頓挫してしまい、それ以来まともに勉強した覚えがありません。
だから、私はアカデミックな意味での和声学は良く知らないということにしています。
実際、このへんをしっかり音大で学んだ人が和声を論じたりするのを聞いても、ほんとにチンプンカンプンなのです。
しかし、この和声を学ぶということも少し問題がありはしないか、と私は思います。
そもそも、和声学で良く出てくる「禁則」なんて言葉自体権威的じゃないですか。