バックハウスを語る
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0303名無しの笛の踊り
2009/07/11(土) 04:21:43ID:zTCAZCg4作品の頂点を、中期あたりに持っていこうとしている点にあるんですね。
力動感等の面で、ある意味それは不当ではないけれど、
短くはない人類音楽史の観点からすると、
それは多少近視眼的に過ぎるようにも思えます。
バックハウスの後期ベトソナは、求心力が殺がれているきらいがある。
主題と主題の連関が曖昧な時がある。
老僧の境地と言えば上等に聞こえるが、
果たして、
作曲者は人生の最後で精力尽き果てていたのだろうか。
――作品111の取組みを見ると、そんなことはないことが分かります。
だいいち、これらの後期ピアノソナタの後に、
かの第九が発表され、
後期弦楽四重奏曲の傑作群がつぎつぎ生み出されるのだから。
ベートーヴェンは「枯れている」どころじゃなかったのが事実なのですね。
この理解は現代では、もはや常識になっています。
バックハウスの時代には、
同じ作曲家における、ジャンルを超えた作品の関連性についてまでは
なかなか考えられなかったし、研究されていなかった。
レコードなんて今ほど聴かれなかったし。
真摯に取り組まれた、バックハウスのベトソナは素晴らしい。
だけど同時に、そういう時代的限界を超えていないのは事実です。
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