内面的か外面的か、これだけが大事なんだ。
音楽は音と違う。異なる音であっても同じ音楽になり得る。
音を追いかけずに、心の中に響くかどうかだけを一流の音楽家たちは追求する。

キャッチボールが出来ないと野球にならないように、
基本的には、バッハをある程度理解しないとベートーヴェンは理解できない。
逆は普通ない。2次方程式や因数分解が分からずに微積を理解するのは困難。

文学や絵画とは全く違う。作者の精神性を示したものだから、
その文字や画像データだけでは作品の本質は決定されない。
その作者がおかれた文化的背景の理解なしには、作品の価値は分からない。
当然、多くの作品、つまり情報に接する必要がある。
ベートーヴェンの作品は楽曲だけで決まるので、文化的背景はいらない。
楽曲理解のための基礎トレーニングだけでよい。
後期は中期のソナタをしっかり理解しないと、単なるロマン派の曲として誤解する。

反対に、モーツアルトは全く理解する必要はないよ。
経験上、モーツアルトの上手い人はベートーヴェンは弾けない。